広告宣伝 #12【改訂版】プッシュ型広告とプル型広告

※動画には、コラムでお伝えしていない内容が含まれています。

集客するための広告宣伝手法には『プッシュ型広告』と『プル型広告』の2つがあります。

一般に集客目的の広告宣伝活動を行なう場合には、はじめに業種や提供している商品・サービスがプッシュ型広告とプル型広告の「どちらの広告宣伝方法と相性が良いのか?」をチェックする必要があります。

提供している商品・サービスと相性の悪い広告宣伝方法で集客を行うと費用対効果的な結果は望めません。

つまり、この2つの手法の特徴やメリット、デメリットを知らずに広告宣伝を行うとお金と時間の無駄となります。

【プッシュ型広告】
プッシュ型広告とは、受け手(消費者)の意思に関係なく情報を強制的(一方的)に送ることができる広告宣伝手法です。

たとえば、訪問や電話による営業、紙媒体の広告(チラシ)、看板、テレビCM、メールマガジン、etc。


《メリット》
・潜在的ニーズの掘り起こし
プッシュ型広告のメリットは、消費者の「潜在的なニーズの掘り起こし」ができることです。

たとえば、宅配ピザのチラシを観て「ピザが食べたくなり注文する」などです。

※潜在的ニーズ=「おいしいものを食べたい」「好きなものを食べたい」という人間ならみんな持っている欲求。


《デメリット》
・コスパが悪い
プッシュ型広告のデメリットは、ターゲット(消費者、見込客)を絞らず広告宣伝するのでCV率(成約率)が低くCPAが高くなることです。

CPA(新規顧客獲得コスト)=広告宣伝費用÷広告宣伝活動で獲得したお客様の人数

ちなみに「千三つ」とは、「チラシのCV率」だと云われています。

※チラシを「1000枚撒けば3件のCVを得ることができる」ということ。

【プル型広告】
プル型広告とは受け手(消費者)の意思により選択的、そして積極的に情報を探しに来てもらう広告宣伝手法です。

たとえば、住宅展示会やクルマの試乗会、各種無料セミナー、そして(検索エンジン経由による)ホームページです。


《メリット》
・コスパが良い
プル型広告のメリットは、ターゲット(消費者、見込客)から商品やサービスの情報を探しに来てくれるのでコスパが良く、CV率(成約率)が高いのでCPAが安くなりコスパが良い。

現在では、スマホの爆発的な普及に伴いインターネット市場が拡大しているため大企業も含めてコスパと集客効果に優れたプル型広告へシフトしています。


《デメリット》
・ニーズが無いとダメ
プル型広告のデメリットは、商品やサービスに市場性、必要性などのニーズが無い場合には広告宣伝の効果は限りなくゼロです。

また、市場性や必要性などのニーズがあっても、消費者に商品やサービス自体が認知されていない場合には広告宣伝の効果は低くなります。

『チラシ』による集客の注意事項
ローカル・ビジネスの広告宣伝活動の代表と云えば、プッシュ型広告の『チラシ』です。

そして、とにかく『チラシ』を撒けば集客できると思い込んでいる方が数多くいます。

業種や扱っている商品やサービスがプッシュ型広告であるチラシと相性が良くなければなりません。

たとえば、医業では、プッシュ型広告、特にチラシによる集客(集患)は現実的ではありません。

治療などを必要としていない広告の受け手(消費者)に対して強制的(一方的)に治療情報を送っても反応は得られません。

消費者が歯科医院のチラシを観て「歯科医院へ行きたくなり通院する」などの潜在的なニーズはありません。

※「どうしてもチラシを配布したい!」という医業の経営者さんは動画をご覧ください。

【まとめ】
あなたの業種、提供している商品やサービスは「プッシュ型か?プル型か?」、または「プッシュ型とプル型の二刀流か?」をよく考えて広告宣伝を行う必要があります。