集客 #04 集客人数の限界値

※動画には、ネット集客の生データを使用した解説が一部含まれています。

ローカル(地域密着型)ビジネスの場合には、集客人数の限界値があります。

ホームページをリニューアルしても、どんなにSEOの施策をしても、いくら広告宣伝費を増やしても「もうこれ以上、集客人数が増えない状態」です。

つまり、集客エリアが限られているローカル・ビジネスでは、さまざまな要因による「集客人数の限界値」があるということです。


そもそも集客とは、集客エリア内の人口に対して、需給バランスとライバルとの相対的な競争力で決まります。

需要=市場ニーズの数量
供給=サービスを提供するお店などの数量

需給バランスと集客の難易度は以下の通りです。

・需要>供給=集客が簡単
たとえば眼科、耳鼻科などは、ホームページが無くても大忙しです。

・需要<供給=集客が難しい
歯科医院、整体院などは物理的に数量の競争が激しいので集客が難しい。


【集客人数の限界値を決める各要素】
《マーケットの限界》
ローカル(地域密着型)ビジネスの場合には、それぞれの地域(集客エリア内)の市場規模に限界があります。

医業などは地域の人口に対して必要な診療所の件数が公表されている場合があります。

ご自身の事業の地域における市場規模を確認できる場合には把握してください。


《事業自体のキャパシティの限界》
事業がフル稼働している場合には、集客人数を増やすことができません。

たとえば、飲食店が開店時から閉店まで常に満席状態の場合などです。

このような場合には座席数を増やせば集客人数を増やせるかもしれません。


《業種による競合度》
同業のライバルとの競合度による集客人数の限界も存在します。

①オンラインの競合度
オンラインの場合には、ホームページ自体の訴求効果があることが前提となります。

そして、集客エリア内の見込客からのアクセスをたくさんホームページへ集めても集客人数が増えない状態です。

・自然検索からのアクセス数
SEO対策をいくら頑張っても集客エリア内からのアクセス数には限界値があります。

・リスティング広告からのアクセス数
クリック単価を上げても、毎月の予算を増やしても集客エリア内からのアクセス数には限界値があります。


②オフラインの競合度
集客エリア内の同業他社の件数と事業自体の競争力などが競合度に関係してきます。

特に同業他社と比較して「事業自体の競争力があるか否か?」は重要な要素となります。

そして需給バランスや競合度に関係なく「集客エリア内での独り勝ちは不可能」ということも理解してください。


集客人数が増えない場合のチェック項目は、以下の3つです。

【1】集客エリア内の見込客からのアクセス数をちゃんと確保しているか?

【2】ホームページに訴求効果はあるか?

【3】事業自体の競争力はあるか?


【集客人数の限界値測定方法】
現在ではSEO対策だけで集客エリア内の見込客を多く集めることが難しくなっています。

そのためには、リスティング広告予算を増やして集客エリア内の見込客を多く集めてみる必要があります。

その際は、クリック単価を変更しないでリスティング広告予算を150%~200%程度増額して3ヶ月程度様子をみてください。

広告予算を150%~200%増額する理由は、広告予算にメリハリをつけないと集客人数の限界値の判断ができないからです。

これで集客人数に変化が無い場合には、集客人数の限界に達していると考えられます。


【集客人数の限界値の一例】
動画ではとある歯科医院の毎月の集客人数と広告宣伝費の生データを使用して「集客人数の限界値」について解説しています。

興味のある方は動画をご覧ください。

★元データ:とある歯科医院

★歯科医師:2名

★立地条件:京王線の某特急停車駅から徒歩1分

★競合度:駅から徒歩5分圏内の歯科医院数=42件


【まとめ】

①集客とは、需給バランスとライバルとの相対的な競争力で決まる。

②集客人数の限界値を決める各要素を把握する。

③集客エリア内での独り勝ちは不可能であることを理解する。