SEO対策 #09 検索順位とクリック率

※動画には、コラムでお伝えしていない内容が含まれています。

アクセスを集めるために日々SEO対策を頑張って検索順位を上げる。

そして検索順位で1位を獲ればアクセス数は「ウハウハでしょう!」と思っている方たちがたくさんいることでしょう。

しかし実際には上位表示させると、どの程度のアクセスが集まるのでしょうか?


【検索順位とクリック率の関係】
今回参考にしたのは、SEOクラリティ社(seoClarity/米国)が2021年に公表したデータです。

データの内容はグーグルの検索結果における検索順位とクリック率(以下CTR)について同社が大規模調査したものです。

◆2021年 検索順位とCTRの調査結果
※日本国内のデータです。

1位:13.94%
2位: 7.52%
3位: 4.68%
4位: 3.91%
5位: 2.98%
6位: 2.42%
7位: 2.06%
8位: 1.78%
9位: 1.46%
10位:1.32%

※順位:平均CTR

検索順位1位でCTRが13.94%とは、かなり少なく感じます。
※あくまで個人の感想です。

つまり検索ユーザー10人のうちクリックするのは2人未満です。

※参考データ
2014年は1位:19.35%
2017年は1位:21.12%


SEO対策に重点を置いているサイトオーナーは、この検索順位とCTRデータを参考にして、アナリティクスやサーチコンソールで次のデータを確認してみてください。

①検索ユーザーがサイトへ流入してくるルート

②検索ユーザーの使用する検索キーワード

③集客エリア内からのアクセス数

※検索ユーザー=見込客


◆今回の調査結果のデータから
①2014年の調査と比較すると、CTRは大幅に下がった。

②モバイル検索ユーザーはPC検索ユーザーよりも上位表示されたサイトをクリックしない傾向にある。

③モバイル検索結果のインプレッション数はPC検索結果よりも85.8%多かった。
つまり、ほとんどのユーザーが「スマホから検索している」ということです。

《参考資料》
『グーグル検索結果CTR調査【2021年最新版】日本の検索1位クリック率は13.9%』
『【2021年最新】検索順位別クリック率!1位~10位のCTRは?』
『【2017年夏】グーグル検索結果のクリック率データ: 1位は21%、2位は……』
『2017年調査のクリック率|検索順位別データでわかるSEO対策の変化』
『検索結果1位のクリック率は19.35%、英NetBoosterの2014年版CTR調査より』


【クリック率を上げるために】
ページのタイトルとスニペットをひと工夫する必要があります。

①検索キーワードを適度に含める。
検索ユーザーが使用する検索キーワードをタイトルとスニペットへ適度に含める。

②ライティングをひと工夫する。
検索ユーザーが「思わずクリックしてしまう」ようなライティングを心がける。


【アクセス数を増やすために】

SEOを施策しても自然検索経由のアクセス数が少ない場合にはどうするのか?

そんなサイトオーナーに試してほしいのがGoogle広告(リスティング広告)です。

スマホによる検索結果のファーストビューは、Google広告が表示されます。

毎月高額なSEO対策費用が発生して見込客の流入(アクセス)が少ない場合には、Google広告を利用するのも選択肢のひとつです。

Google広告を費用対効果的に運用した場合、SEO対策費用よりもかなり安く済むことがあります。

ただし最終的な判断は、検索順位やアクセス数ではなく、目標CVの達成率や集客人数で決めてください。


【まとめ】
①検索順位が上位でもクリックされなければ意味がない。

②検索順位が1位でもCTRは13.94%です。

③CTRを上げるためタイトルとスニペットをひと工夫する。

④スマホのファーストビューはGoogle広告です。