集客 #14【改訂版】集客エリアの絞り込み

※動画には、コラムでお伝えしていない内容が含まれています。

【集客エリア(範囲)について】
ローカル(地域密着型)ビジネスのネット集客の原理原則は、「集客エリア内の見込客を(訴求効果の高い)ホームページに集めて行動(予約、来店、お問合せ)してもらう」です。

つまり、集客エリア外の検索ユーザーをいくらホームページに集めてもお客様は増えません。

そのためローカル・ビジネスのネット集客では、集客エリア(範囲)を把握することが集客の成否を分けます。

【集客エリアを明確にする理由】
①無駄なく、効果的なネット集客を行うため。
SEO対策とリスティング広告は「集客エリア内の見込客をホームページに集める」ための施策です。

そのため集客エリアを把握していなければ施策できません。

特にリスティング広告では、集客エリア外の検索ユーザーに広告をクリックされてもお客様は増えません。

つまり、リスティング広告配信地域の設定をちゃんと集客エリア内に設定しないと無駄な広告費用が発生してしまいます。


②集客人数を増やしCPAを安くするため。
集客エリア内の見込客を多く集めることにより集客人数が増えます。

特にリスティング広告を運用している場合、集客人数が増えれば自動的にCPA(新規顧客獲得コスト)が安く済みます。

つまり、費用対効果的なネット集客が可能となります。

「CPA(新規顧客獲得コスト)とは、」
Google検索結果より

たとえば、リスティング広告100人(クリック)でCV率が3%の場合。

(集客エリア内:60人)+(エリア外:40人)=100人⇒1.8人

集客エリア内:100人⇒3人


リスティング広告でホームページへのアクセス数は多いのに集客人数が増えない場合には、広告配信地域が「集客エリア内に設定してあるか否か」を必ず確認してください。

また、来店型ローカル・ビジネスと出張型ローカル・ビジネスでは、集客エリアの広狭範囲が異なります。

《来店型ローカル・ビジネス》
お客様にお店へ訪問してもらう業種はすべて来店型ローカル・ビジネスです。

主に飲食店、医業、販売店などです。


・来店型は集客エリアが狭くなる。
人間(=見込客)は「面倒臭い」ことが嫌いなので来店型の場合には「なるべく近くで済ましたい」と考えます。

近年ではスマホの普及もあり「すぐ近くの+業種名」などの検索キーワードが多くなりました。


・都心部は駅名で検索される。
都心部で営業している来店型の場合には地域名は少なく、多くは「駅名」で検索されます。

例)「駅名+業種名」「駅名すぐそば+サービス名」


また都心部では、競合率の高い業種の場合には、集客エリアが極端に狭くなることがあります。

特に店舗の近くに複数の駅がある場合には、立地条件が良いため競合率が高くなる傾向にあります。

その場合には、全ての駅名でSEO対策とリスティング広告の検索キーワード設定、及び広告配信地域設定を行う必要があります。

《出張型ローカル・ビジネス》
お客様の自宅などへ訪問して商品やサービスを提供する業種は、すべて出張型ローカル・ビジネスです。

主に工務店など住宅関連の業種や便利屋さんなどです。


・出張型は集客エリアが広くなる。
見込客は、訪問してもらうので「広い範囲からより良い商品やサービスを選びたい」と考えます。

そのため「都府県名+業種名」「都府県名+サービス名」などの検索キーワードが多くなります。

特に高額サービスでは、この傾向が強く「都府県」をまたぐ場合もあります。

当社のクライアントでも住宅リフォーム関連の業種の場合、(隣接する)他県まで出張することも多々あります。

出張型の場合、訪問できる地域(範囲)を決めてからSEO対策とリスティング広告の検索キーワードの選定、及びリスティング広告配信地域設定を行う必要があります。

【参考リンク】
『地域ターゲティング』
Google広告ヘルプより

「GA4で地域名を確認方法」
Google検索結果より

【まとめ】
①効果的なネット集客を行うために集客エリアを把握する。

②来店型は集客エリアが狭くなる。

③都心部の来店型は「駅名」で検索される。

④出張型は集客エリアが広くなる。

⑤高額サービスの出張型は「都府県名」で検索される。

⑥リスティング広告は、しっかり広告配信地域を設定する。