その他 #02【業種別ネット集客②】飲食店編 2/3
※動画には、コラムでお伝えしていない内容が含まれています。
飲食店はローカルビジネスの定番の業種となっています。
そしてネット集客を活用できる業種でもありますが、その営業形態や地域性によりネット集客の施策が異なってきます。
今回のコラムでは飲食店の営業形態や店舗のある地域性によるネット集客の施策の違いを解説します。
【飲食店の営業形態と地域性による特徴】
①営業形態
◆一般的な飲食店の場合
お客様がフラッと立ち寄るような飲食店はほとんどネット検索されません。
ただし、団体の受け入れが可能でお客様からの予約に対応している飲食店は検索されることもあります。
この場合の検索キーワードの具体例は下記の通りです。
「忘年会 飲食店」「新年会 飲食店」「打ち上げ 飲食店」や「新年会 飲食店 おすすめ」などもあります。
◆専門の飲食店の場合
フレンチやイタリアン、お好み焼きなど、専門の飲食店や予約が必要な飲食店の場合にはネット検索されます。
②地域性
◆地域密着型の飲食店の場合
お客様のほとんどが営業する地域に勤務する方たちや住んでる方たちで構成されている飲食店。
◆観光地や繁華街の飲食店の場合
お客様のほとんどが営業する地域外から来店する観光地や繁華街の飲食店。
【飲食店のネット集客の施策】
営業形態や地域性にもよりますが飲食店はホームページが無くてもネット上の無料サービスを利用して集客が可能となります。
そしてほとんどの無料サービスがお店のクチコミや料理の写真の投稿が可能となっています。
ただし、営業形態や地域性の違いによりネット集客の施策の度合いが少し異なります。
《飲食店が最低限必要な施策》
ここでは飲食店が無料で利用できる最低限必要な施策をご紹介します。
◆Googleビジネスプロフィール(無料)
Googleビジネスプロフィールへ登録するとGoogleマップに店舗が表示されます。
また、写真投稿も可能でGoogleレビューに投稿されたクチコミへの返信もできます。
◆Yahoo!プレイス(無料)
Yahoo!プレイスへ登録するとYahoo!地図に店舗が表示されます。
その他の機能は、Googleビジネスプロフィールと同じだと考えてください。
GoogleビジネスプロフィールとYahoo!プレイスの登録申請や使い方については下記を参考にしていください。
◆『集客 #09 【初心者向け】GoogleビジネスプロフィールとYahoo!プレイス』
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《ポータルサイトへの登録》
無料で登録できる飲食店向けのポータルサイトには、以下のものがあります。
①ぐるなび(無料掲載可)
https://pro.gnavi.co.jp/kamei/
飲食店の検索や予約ができるポータルサイトです。
クチコミや評価も掲載されており、利用者の参考になります。
②食べログ(無料掲載可)
https://owner.tabelog.com/home/registration/
レストランや飲食店のレビューサイトです。
ユーザーのクチコミや評価を元に飲食店を探すことができます。
③ホットペッパーグルメ(無料掲載可)
https://www.hotpepper.jp/keisai/
リクルートが運営する飲食店検索・予約サイトです。
クーポン情報も豊富に掲載されています。
④Retty(無料掲載可)
https://signup-owner.retty.me/free-member/register/restaurant/step1
ソーシャルネットワーク機能を備えた飲食店レビューサイトです。
友達のおすすめを参考にすることができます。
これらのポータルサイトは、飲食店の検索・予約だけでなく、写真やクチコミの投稿機能があるので利用者にとって有益な情報源となります。
そして飲食店側には、ネット集客の一助となります。
可能な限り活用することをおススメします。
※一部サービスは有料となる場合がありますので、各ポータルサイトの掲載要項をご確認ください。
《飲食店のホームページについて》
飲食店のホームページ制作で注意しなければならないのは掲載する料理の写真です。
料理の写真は、プロのカメラマンが撮影しないと「美味しそう」に見えません。
ピザやお寿司などの宅配のチラシで一番力を入れているのが料理の写真です。
当然、料理の撮影費用も相応の価格となります。。
以下、ホームページが必要か否かの参考にしてください。
①営業形態
◆一般的な飲食店の場合
お客様がフラッと立ち寄るような飲食店はほとんどネット検索されないためホームページは必要ありません。
Googleビジネスプロフィールや飲食店専門のポータルサイトへの写真やクチコミの投稿が増えるように努めてください。
◆専門の飲食店の場合
フレンチやイタリアンなど、専門の飲食店や予約が必要な飲食店の場合にはネット検索されるのでホームページが必要となります。
②地域性
◆地域密着型の飲食店の場合
お客様のほとんどが営業する地域に勤務する方たちや住んでる方たちで構成されている飲食店の場合にはホームページは必要ありません。
Googleビジネスプロフィールやポータルサイトへの写真やクチコミの投稿が増えるよう努めてください。
◆観光地や繁華街の飲食店の場合
お客様のほとんどが営業する地域外から来店する観光地や繁華街の専門の飲食店はネット検索されるのでホームページが必要となります。
ただし一般的な飲食店の場合には、はじめはホームページ無しの状態で集客してください。
そして一定期間、集客状況を見てからホームページを制作するか否かの判断をしてください。
《飲食店の広告宣伝活動》
★リスティング広告
観光地や繁華街のフレンチやイタリアンなど、専門の飲食店の場合にはリスティング広告の運用も検討してください。
また地域密着型で団体の受け入れが可能な飲食店の場合には繁忙期だけ、リスティング広告を活用することをご検討ください。
ただし、リスティング広告を運用する場合、飲食店は比較的平均顧客単価が低めなので費用対効果には十分注意する必要があります。
★ポスティング
チラシのポスティングは地域密着型の飲食店と相性の良い広告宣伝活動です。
チラシのポスティングに興味のある飲食店オーナーの方は下記を参考にしてください。
◆『広告宣伝 #10【知識編】チラシで集客するには?1/2』
コラム|動画
【飲食店のネット集客の注意点】
★集客のためのSNS等の運用について
ブログ、Ⅹ(旧ツイッター)、フェイスブック、インスタグラムなどを運用する場合には更新作業を継続することが必須条件となります。
一度更新が止まれば、お客様にネガティブな印象を与えます。
そのためGoogleビジネスプロフィールとポータルサイトで集客ができている場合、あえてSNSの運用を行う必要はありません。
あまり手を広げすぎるとムダな作業負担が増えるのでくれぐれも注意してください。
【まとめ】
①飲食店は、Googleビジネスプロフィールやポータルサイトなどの無料サービスをフル活用する。
②飲食店は、営業形態と地域性により施策の度合いが異なる。
③リスティング広告を運用する場合には、費用対効果には十分注意する。