ホームページ #07 専門サイトは必要なのか?
※動画には、コラムでお伝えしていない内容が含まれています。
【専門サイトとは?】
ビジネスのある分野に特化したコンテンツにより制作されたホームページを『専門サイト』と呼んでいます。
通常、専門サイトは公式ホームページとは別に制作して運営されています。
ローカル・ビジネスでは歯科医院など比較的競合率の高い業種で専門サイトを運営しているのをよく見かけます。
そこで本コラムでは下記①~③について解説します。
①『専門サイト』が、なぜ登場したのか?
②『専門サイト』の役割とは?
③『専門サイト』は必要なのか?
【専門サイトの今昔物語】
《昔》
検索エンジンの性能が低かったため登場したSEOの施策(手法)です。
解説:
検索エンジンの性能が低かったためサイト単位の評価しかできなかった。
※サイト単位の評価=トップページの評価
そのためサブページは検索エンジンにインデックスされませんでした。
つまり、カテゴリー別やロングテールなどのキーワードによる検索に対してトップページ以外のサブページを検索結果に表示できませんでした。
そのような状況のため見込客からのアクセスを集めるために『専門サイト』が必要になりました。
たとえば、歯科医院の場合
◆カテゴリー別キーワード
・入れ歯
・インプラント
・審美歯科
◆ロングテールキーワード
・入れ歯 修理 費用
・インプラント 費用
・セラミック 歯 費用
などのサブページのコンテンツを検索結果に表示させるために専門サイトを制作していました。
「ロングテールキーワードとは」
Google検索結果より
《今》
検索エンジンの性能が上がったためSEOの施策(手法)としての専門サイトの必要性が無くなった。
解説:
検索エンジンが高性能になったのでページ単位の評価ができるようになった。
※ページ単位の評価=各ページを個別に評価
つまり、カテゴリー別やロングテールなどのキーワードによる検索に対してトップページ以外のサブページを検索結果に表示できるようになった。
これにより昔よりも見込客からのアクセスを集めるのが容易になり、SEOの施策を目的とした『専門サイト』の必要性が無くなった。
【専門サイトは必要なのか?】
CVを獲得するために見込客に対して大量の情報提供、または専門的な情報提供が必要な場合には、専門サイトを運営するのが効果的な場合もあります。
たとえば弁護士事務所のような市場ニーズが多岐に渡る専門分野となる場合には、専門サイトを運営するのが効率的な場合があります。
※市場ニーズ=遺産相続、離婚、交通事故、過払金回収など。
最終的に専門サイトが必要か否かの判断は、SEOの施策(手法)としてではなく、ユーザー(見込客)にとって「専門サイトがあった方が便利か否か」というユーザー目線で考える必要があります。
また専門サイトを制作した場合、複数サイトの運営となるため費用面と管理面で負担が増えることも勘案する必要があります。
特に費用対効果について、よく吟味する必要があります。
【まとめ】
①検索エンジンの性能が低い時代にはSEOの施策として専門サイトを運営してアクセスを集めていた。
②検索エンジンが高性能になった現在では、SEOの施策としての専門サイトの必要性は無くなった。
③専門サイトは、見込客にとって「あった方が便利か否か」というユーザー目線で考える必要がある。